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VillaTokyo

 

月曜日が日曜日の場所で

11-18 November 2011

 


   

ヴィラ・トーキョー


「ヴィラ」の歴史は、2006年の夏の終わり、ワルシャワの薮の中から始まりました。 「ヴィラ・ワルシャワ」は、「ギャラリーはただの物理的な空間でもなければ、単 に美術作品を売買する場でもない」という信念から生まれました。まずなにより も大事なのは、人です。一方にアーティストやギャラリストがいれば、もう一方に専 門家と一般の観客がいます。つまり、批評家やキュレーター、コレクター、さらに は学生、アート愛好家、友だちや、その友だちの友だちなどがいるのです。 ギャラリーの重要な役割とは、まず、コミュニケーションの場であるということ です。新たな領域や観客を得るための戦略を作り出す実験的な場所でありなが ら、人々にとって未知なる現象とのファーストコンタクトが行われる場であるとい うことが重要なのです。

海外のギャラリーをワルシャワに招待した目的は、地元のアートシーンを活性化 させることはもちろん、現代美術の国際的な文脈を提示し、どこか薮の中に隠れ ている私たちの街の持つエネルギーに火をつけるというものでした。 10年が経った今、頼もしい10軒のヨーロッパのギャラリーと共に、私たちは、世 界で最も巨大なメトロポリスのひとつ、東京にやって来ようとしています。私たち は、国際的な経験とローカルの持つ特異性を併せ持ち、アーティスティック・ライ フにとって最も身近な場所であるということが、ギャラリーの本質であると今でも 考えています。「ヴィラ・トーキョー」は、私たちにとって新たな挑戦です。個性溢 れるローカルのアートシーンと密接に繋がりながら、大きな夢から、ちょっとしたア イディアの交換を実現するために、ベルリンやニューヨーク、ロンドン等の現代美術 のわかりやすい中心地ではなく、ワルシャワ(2006年)やレイキャビク(2010年)等 の地でプロジェクトを行ってきました。確かに東京は世界で最も大きな都市です が、私たちヨーロッパ人の目には神秘的なオーラに包まれて見えます。おそらく、 ロンドンなどよりは、ワルシャワやレイキャビクに近いものがあるように思えます。 ここは、月曜日が日曜日となる場所なのです。

東京の中心で、2011年11月11日という幸運な日から一週間の間、展覧会、上映 会、パフォーマンスやコンサート、そしてトークなどのプログラムを開催いたしま す。しかしながら、ヴィラ・トーキョーは、私たちが既に持っているものや、知っ ている事柄を、ただ単に見せるというよりは、様々な形の国際的な対話を活気づ け、学ぶということを重要視しています。これは、主に商業的な雰囲気を持つア ートフェアへの好意的な代替手段として、ギャラリーが集う場を作るということを 意味しています。このプロジェクトは、ギャラリーの仕事として明白ではない部分 を明らかにしたいという希望から生まれたのです。 ヴィラ・トーキョーは、私たちの持つ、世界に対しての好奇心や、アーティストや 作品への愛だけによって形作られたのでは無く、東京の参加ギャラリーの素晴ら しく積極的な反応によって実現に至りました。プロジェクトに参加することを受け 入れて下さったのみならず、彼らの熱意は、プロジェクトが進んでいた中で発生 した震災によって引き起こされた劇的な状況を克服する強い術となりました。 このことを心に留め、ヴィラ・トーキョーが実現に至ったことに喜びを感じつつ、 皆様を歓迎いたします。 会場でお会いしましょう!



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